映画「夢の女」

昨日は「第2回 市川・荷風忌」とのことで、永井荷風原作の映画「夢の女」を観た。私は原作を読んでいないから映画のことしか感想を述べられないが、なんで「夢の女」というタイトルなのかがわからない。
映画は白黒映画だが、1993年に板東玉三郎が監督となり、吉永小百合が主演で作られたものである。
時代の設定は明治なのであろうか。当時の鉄道駅舎(しんばし駅)などがよく再現されている。実家の零落からお妾さんになり子供を産むが、その旦那が急死し、再度実家に戻るも、結局は品川の遊郭に身を落とした主人公がくりひろげるもの語りである。この主人公に惚れて、この遊郭で愁嘆場を演じ、自殺する男が出てくる。このことで主人公に毒婦との評判がたち、主人公自身もやけになる。
妾時代に生んだ子供は別の家に養子と出すが、そこの家に実子が生まれ、邪険にされて子供は結局は引き取るが、自分は遊女であるから、妾時代に手伝ってくれていた老婆に世話を頼む。
やけになっている時に、この老婆と子供が訪れ、それから再度のやり直しを決意する。また新たな旦那にひかされ、最後は待合のおかみになる。
そして自分が遊女をしていた遊郭に客と訪れ、自分の遊女時代と同じ源氏名を持つ遊女とかたらいながら映画は終わる。
白黒映画だけれど、映像はきれいな映画だ。海岸で月を見る時の絵は、もう少しうまく撮れなかったなとは思うが、三味線の調べ、長唄、小唄の調べなどがバックミュージックになって雰囲気はある。

市川市に永井荷風が晩年を過ごしたから、市川では永井荷風は時々取り上げられる。今の基準で言えば、永井荷風の晩年などは変態の好色老人と思う。
この人の詩「震災」(今の世のわかき人々 われにな問ひそ今の世と また来る時代の芸術を。われは明治の児ならずや。で始まる)は心底素晴らしいと感じるが、『墨東綺譚』は読んでも何もおもしろくはない。ムードに流されていると思います。(『断腸亭日乗』は良いという人が多いが、私は読んでいない)

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