アイリスと燕子花(名所江戸百景の初摺りと根津美術館の尾形光琳)

広重の名所江戸百景には、愛称として呼ばれているものがある。絵の中の特徴的なもので呼ばれるわけだ。その1枚で、「アイリス」と呼ばれている「堀切の花菖蒲」の初摺り、それもアイリスの花色が紫のままで褪色していない逸品を拝見。絵柄も構図も良い絵だと思うが、加えて、見せてもらったものは本当に摺りも保存状態も良いものだ。
価格はもちろん高く、ここまで高いと買おうという意欲も出ないが、長い目でみればお買い得なものだと思う。
<Wikipediaの堀切菖蒲園の説明>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%88%87%E8%8F%96%E8%92%B2%E5%9C%92

浮世絵の眼福に続いて、新装なった根津美術館で尾形光琳の「燕子花図屏風」を拝見。装飾的な絵だが、勢いもあって素晴らしい。右側の屏風の絵と、左側の屏風の絵が違う感じもした。右の方が良い。左は構図上、絵が下の方にごちゃごちゃ固まっていることもあると思うが、燕子花の色も、葉の色もべったりしている感じだ。工房での手(作者)の違いなのかとも思う。
俵屋宗達が画く絵における緑と、このカキツバタの緑は同じだ。時代的に、この緑色の画材が開発されたのであろうか。
別の作品だが、着物が衣桁にかかっている図を描いた屏風が面白い。また尾形光琳の作という白楽天図屏風、波の表現、波の色(茶色ぽい)も面白い。
時代は下がるが、鈴木其一の夏秋渓流図屏風は保存が良い。色鮮やかである。琳派らしい軽い絵でもある。
庭園にも燕子花が咲いていた。また大きな栴檀の木があり、その梢の方に花が咲いている。小さな5弁の花だ。はじめてみた。
庭は手入れがされているが、京都の寺院の庭を観ていると、気に入らないところも目に付く。アオキが必要以上に多い。意味のないところに育っていると思う。そういうのは抜いてしまうべきだと思う。またやたらに高い木にしているのがある。武蔵野の自然を生かしたのかもしれないが、京都の寺院のような自然と人工(庭師)の調和的な発想がないと思う。石の入れ方も、装飾より機能重視のような気がする。庭に配置の灯籠、仏像もただ置いているような感じだ。京都の寺院の庭師とは違って、造園業者が管理しているだけなのであろうか。

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