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zoom RSS 「その時歴史が動いた12」 NHK取材班編

<<   作成日時 : 2017/10/12 09:09   >>

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一昔前にNHKのテレビ番組があり、その内容を本にしたもので、多くの巻数が刊行されている。放送順に本にされているのかわからないが、関連する時代ごとに編集されているわけではない。この巻も、次のような5編からなる内容である。
「北条時宗、起死回生の決断/モンゴル軍壊滅の時」
「モンゴル軍来襲・先がけの功我にあり/九州武士・竹崎季長の戦い」
「人は空を飛んだ/ライト兄弟に先がけた男・二宮忠八の挑戦」
「ポツダム宣言・米ソの攻防@/原爆投下・トルーマンの決断」
「ポツダム宣言・米ソの攻防A/ソ連対日参戦・スターリンの焦繰」

読みやすいから、すぐに読める。各番組ごとに特に強調したいテーマがあるようで、それを重点的に説明している。番組に出た学者(その分野の専門家)との対談も含まれており、本ではこの人が選定した推薦文献の紹介もついている。
また担当したディレクターのこぼれ話が各編ごとに掲載されている。

「北条時宗、起死回生の決断/モンゴル軍壊滅の時」では、まずモンゴル帝国の版図の広がりを説明する。そしてモンゴルでは紙幣を発行する。この換金の裏付けに銀が必要となり、この産地として銀がとれる(実際は金)といわれていた日本に目をつけたと言うのが新しい視点である。

そして北条時宗が庶兄・時輔を殺す二月騒動を、時輔派が朝廷とともに蒙古講和派だと断定している。

また文永の役の時に、モンゴル軍が残虐な行為をして、すぐに撤退したのは威嚇の為と敵情視察だと推測している。

弘安の役の時は神風と鎌倉武士の奮闘だとしている。

「モンゴル軍来襲・先がけの功我にあり/九州武士・竹崎季長の戦い」では「蒙古襲来絵詞」を制作した竹崎季長にスポットライトを当てている。

「人は空を飛んだ/ライト兄弟に先がけた男・二宮忠八の挑戦」は吉村昭が登場して、ライト兄弟の1903年の有人動力飛行の成功に先がけて、八幡浜出身の二宮忠八が考えていた内容を紹介している。なかなか魅力的な人物である。ライト兄弟に先を越されてからは、開発を一切やめて、神主となって、飛行機事故で亡くなった人を祀る神社をつくる。

今度、吉村昭の小説『虹の翼』を読んでみよう。

「ポツダム宣言・米ソの攻防@/原爆投下・トルーマンの決断」では、ルーズベルトが1945年4月に急逝して大統領となったトルーマンがスターリンとの交渉に嫌になりながら、原爆開発成功の報を受けて、ソ連無しのポツダム宣言を発表する様子を辿っている。

7/7にポツダムに向かう。7/16に原爆実験成功の知らせ。7/21に原爆の詳細な報告。そしてソ連抜きにポツダム宣言をだす。7/26だ。

8/6に広島、8/9に長崎に原爆投下。8/10に日本側からポツダム宣言受諾を条件に天皇制存続のことをアメリカに聞いてくる。国民にまかすと回答し、8/14に受諾となる。
トルーマンは退任後に、原爆投下がやむをえなかったことを述べる。トルーマンは妻を愛した普通の男。

「ポツダム宣言・米ソの攻防A/ソ連対日参戦・スターリンの焦繰」では、この時のスターリンの方の動きを紹介している。
スターリンもスパイでアメリカが原爆を造っていることを知っていた。対日参戦時期をどんどん早めるようにワシレフスキーに指示を出す。
日本はソ連に仲介を依頼していたが、ソ連は提案の意図がわからないとして回答を送らせていた。
当初はポツダム会談をヤルタ会談の延長と考えていたが、トルーマンの強気(原爆の開発)で思惑がはずれる。
ソ連は日ソ中立条約破棄の大義をみつけようとしていた。 それが連合軍からの参戦要請だった。

ソ連はソ連抜きのポツダム宣言後に、ソ連としてのポツダム宣言案をつくっていた。
千島列島は米ソ共同の行動領域とされていた。だから千島に侵攻し、今に至る。
ソ連は8/9に慌てて、日本参戦する。

終戦を早めれば、原爆被害もなく、北方領土問題もおこらず、シベリア抑留の悲劇もなかったわけだ。8/15がもっと遅れていたら、原爆の被害は広がるし、北海道は日本領ではなくなった可能性もあるわけだ。


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