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zoom RSS 「地図で読む日本古代戦史」 武光誠 著

<<   作成日時 : 2017/04/18 11:56   >>

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おもしろい本だった。特に本当の古代のことが参考になった。この本では次のような戦いを取り上げている。

磐井の反乱、蘇我と物部の争い、蘇我入鹿暗殺、辺境民との戦い、白村江の戦い、壬申の乱、平将門の乱、前九年・後三年の役、保元・平治の乱である。
あとがきを見ると、これまでに「歴史群像」などの雑誌に発表されたのも多いようだ。

古代日本の有効な武器は弓矢。丸木を用いた八十センチから一メートル20センチほどの長弓、数十メートル先の敵に致命傷を与えるとある。先日、春日大社展で見た梓弓なのだろうか。そして、弓術の戦士同士の戦いになる。弱者が強者に降伏する形で決着をつける。激しい殺し合いになる接近戦が行われることはなかった。

直刀、蕨手刀などの4〜50センチの小型の刀剣があったが、武士の時代が訪れるまでは日本には接近戦用の上質な武器はなかった。

10世紀になると各地で武装した村落の小領主が多くあらわれる。これは朝廷の全国支配が崩れたから生まれたといえる。国司の支配からの自立である。

そして、新たな武器の改良が行われる。合戦の作法や、弓術と馬術の進化で、馬上からの騎射が発達する。大鎧ができ、日本刀が生まれる。日本刀は振り回すことで多くの敵を相手にできる。弓矢で戦った後に接近戦で一騎打ちを行う合戦の作法ができる。

5世紀の大和朝廷は巨大古墳を作るように、大王の力が高まる。そうすると、それを狙う野心家(他の後継候補の王族を殺す)が出る。雄略天皇もその一人。「武」、ワカタケル大王がこの人である。そして王家は身内の争いで衰える。そこで507年に継体天皇を、探しだし、大友金村、物部麁鹿火が補佐するようになる。6世紀後半に大和朝廷は一つにまとまる。大王を上に、大臣と大連で政権運営する方式である。

6世紀のはじめにアジアは激動していた。中国では北朝の北魏が有力になる。この時に朝鮮半島の新羅が大きくなり、半島の大和朝廷の利権を侵す。527年に筑紫磐井が新羅とよしみを通じて反乱。
長崎貿易を行いながら日本風の封建制に固執した徳川幕府が倭の五王。西洋の組織、文明を摂取した維新政府が継体天皇みたいなものである。
磐井は墓に石人・石馬をめぐらす。装飾古墳の分布地域を勢力圏としていた。北九州、肥後、豊前、豊後である。

大和朝廷は三輪山の纏向におこり、三輪山信仰。首長霊信仰で、そのために前の大王の為に、巨大な古墳を作る。全国制覇で大和の大物主神から太陽神の天照大神を祖先神とする。太陽の力が弱くなる冬に物部の巫女が布を振る神事でみたまの力を戻す。それが大神神社、石上神宮である。「

推古天皇は遺言で竹田皇子の陵に合葬される。この時代から大型古墳に変わって、法隆寺などの大寺院が重んじられる。

中大兄皇子は他人を信用せずに独断型、あまり評判は良くなかった。大化の改新で地方政治を整える。惣領(一つの地域の軍事力を把握…中央の豪族、廃止される)、国司(地方の豪族を任命)、評造の制度。中国式の整った政治組織。

日本の古代には国(くず)、土蜘蛛、八掬脛(やつかはぎ)、山之佐伯、野之佐伯という異民族。蝦夷、隼人、熊襲も異民族とされた。大和朝廷に従わない山の民を手長足長と表現する。長髄彦という名前もすねが長いという意味だ。そして、大和朝廷は中国皇帝と同様に異民族をしたがえているとして貿易をする。

645年に新羅の武烈王が唐に接近して百済を攻める。白村江の戦いで、小舟の日本を大船の唐・新羅が挟み撃ちにして破る。その後、唐・新羅の脅威に備えて、日本でも瀬戸内や北九州に朝鮮式山城ができる。

天智天皇は滅んで日本に来た百済系の人を優遇し、自分の子の大友皇子を皇位につけようとする。当時から大海皇子の評判がいい。結局、大海皇子が勝って天武天皇となる。

東国には毛野(けぬ)氏がいて、7世紀半ば以前に下野、上野を支配していたというのは本当だろう。茨城の尾崎前山に製鉄技術の遺跡が出る。平安中期から、関東で大規模な新田開発が起こる。関東は馬の産地でもある。それに鉄の武器ということで東国に武士が生まれる。土着した武士は国司と対立。それに押されて立ったのが平将門で、当初は受け身で擁立された。こういうこともあり、関東で将門の評判は高い。

東北(蝦夷)を征圧した前9年、後3年の役は、源氏の黄金に対する私欲から戦われた面もある。

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