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zoom RSS 「これぞ暁斎!」展 於Bunkamura ザ・ミュージアム

<<   作成日時 : 2017/03/26 07:28   >>

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知人の陶芸の展覧会が代官山であり、渋谷で降りて標記の展覧会を観にいく。これはイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵品とのことだ。若冲のコレクターのプライス氏もそうだが、外国人は自分が面白いと思ったものを収集する。周りの評価などを気にしないところがあるのは見倣うべきところである。懇意の浮世絵商に出向いた時に、フランス人の一家が来店していた。あとで聞くと、小学生高学年、中学生くらいの男の子に、自分が良いと思うのを選ばせて買っていたとのこと。こういうことをしているから、そのような眼が育つのであろうか。

暁斎は幕末から明治にかけての画家、浮世絵師である。動きのあるダイナミックな姿態の人物や、人物の代わりに動物にした鳥獣戯画スタイルの絵も面白い。

達磨の半身像が2枚出品されていたが、迫力があり、印象に残るものだった。また鍾馗を描いた絵も色々あり、目を惹くものだった。ただ、この画題は需要が多く、他の絵師にも多いし、顔も姿態も類型的だ。ただ暁斎の達磨はより迫力があり、鍾馗も鬼を高く蹴り上げている絵は、空間の使い方も見事である。

鍾馗、達磨など注文が多いからだろうが、筆の運びが慣れていて、スピードも速い感じである。また気持ちというか気合いで画いているから、暁斎の気持ちを籠めやすく、感動を呼ぶのではなかろうか。

気持ちの悪い幽霊も描いている。幽霊は美人が多いが、美人でもなく生々しい。歌舞伎役者の誰か失念したが各代が芸の参考にするために、幽霊の絵を注文したとも書いてあった。

一方で、木の板に金泥、着彩で運筆を丁寧に運んで画いた絵にも素晴らしいものがある。

烏を何枚も画いていることを知る。なんで烏なのだろうと思う。黒い墨の濃淡で、なるほどという感じである。
また国芳に学んだので、国芳が好きだった猫も描いている。国芳と同様に、あまり可愛い猫ではない。今が可愛いのを求めすぎているのだろう。
またナマズも画いているが、ナマズは髭があるから当時の役人を風刺したようである。その髭を猫などにひっぱらられている。

化け物の絵も面白いものもある。明治という世は、外国人も来て、薩摩や地方から田舎モンも来て、威張るから妖怪のように見立てたのではなかろうか。
刀鍛冶の栗原信秀が今の靖国神社の鏡を鍛えたが、信秀の隣で、鏡を研いだのが本阿弥平十郎である。その鏡の光が化け物をやつけている。洋服を着た化け物もいるから風刺画である。この浮世絵3枚組の絵は当時、大人気になって、信秀は郷里三条の神社にも鏡を納めている。保存がいいもので、褪色は少ない。ただ「名鏡倭魂 新版」となっており、私が以前に本で見たものと少し違う感じである。
画題は別として、国芳風の作風である。

今回の展示では春画も展示してある。浮世絵の大きな分野が春画である。美術館も変わってくるのではなかろうか。

暁斎の外国人の弟子のジョサイア・コンダー(お雇い外国人で建築設計家でジョサイア・コンドルとして名高い)が所蔵していたという絵が達磨の外に、何枚が出品されていたが、皆良いものだ。

肉筆はともかく、浮世絵は今でも店に出るが、あまり買いたいとは思わない。

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