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zoom RSS 「北斎の帰還」 於すみだ北斎美術館

<<   作成日時 : 2016/12/06 21:50   >>

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新しくオープンした両国のすみだ北斎美術館に出向く。平日だが、そこそこ混んでいた。まずチケットを買ったら、エレベーターで4階まで上がる。美術館は4階と3階(2階は収蔵庫か?)なのだが、4階を観たら、3階には階段で降りられる。そして3階の展示スペースに入る時に、またチケットの半券を見せる必要がある。

この建物の設計がおかしいのは、3階から1階に降りるのに2基のエレベーターしかないことだ。階高のある2階分を階段で降りるのはつらいと言うことなのかもしれないが、階段が無いから、3階でエレベーター待ちの列ができる。そして、その横にある3階のトイレは男女ともに中の便器が1基だけである。どこかに非常用の階段はあるのだろうが、混んだ時や災害時に怖いと感じる。また3階のエレベーター乗り場での混乱を避ける為に、整理要員が必ず一人は必要になる。

館内は浮世絵の褪色を防ぐために照明は暗い。

入口である4階のロビーには、牛嶋神社にあったが、震災で焼けてしまい、黒白写真しか残っていなかった素戔嗚尊と疫病神を描いた大きな絵額を、画像解析の技術で色を復元したものが展示されている。この復元の技術はNHKでも放映され、館内でも映像として流されていたが、たいしたものだと思う。迫力のある絵である。

「序章 北斎のイメージ」では、北斎の経歴が詳しく展示してある。北斎の似顔絵の浮世絵や、後世の人が画いた北斎の顔の絵が展示してある。それから、この地である深川の地図や、明治、震災前の本所・深川の風景画、写真の展示もある。

「第1章 北斎の描いたすみだ」では、本所が舞台となった忠臣蔵の浮世絵や、北斎の描いた隅田川近辺の景色の浮世絵だ。浮世絵だけでなく絵本も展示されている。

3階に降りると、北斎の画室(家)が復元されていて、そこにリアルな北斎の人形と娘で同じく絵師であった応為の人形がある。

「第2章 幻の絵巻ー隅田川両岸景色図巻ー」として、この絵巻が展示してある。海外に流出して100年ほど行方がわからなかったものだ。色も褪色しておらず保存の良いものである。広重の名所江戸百景でもおなじみの景色が隅田川の両岸に描かれている。そして、吉原の妓楼に上がったという想定なのであろうが吉原の中の様子も絵巻にはついていて、そこは趣がガラッと変わる。隅田川の両岸は風景画(名所画)、吉原の廓中はいかにも浮世絵らしく美人群像で華やかである。
壁にはこの絵巻の写真も展示してあり、見やすくなっている。絵巻の展示はどうしても混雑するのだ。

「第3章 名品ハイライト」では北斎の代表作の富嶽三十六景の「山下白雨」、「神奈川沖浪裏」などや諸国滝廻り、諸国名橋奇覧などから数点が展示してある。皆、摺りが良く、保存の良いものである。
「木曽路ノ奥阿弥陀ケ瀧」の絵も面白い。お化けの「百物語 さらやしき」などもある。

北斎漫画などの本もあり、そこは映像の設備で、興味深く観ることができるようになっている。今はスマホの時代だ。色々な動物やその動物の姿態、人間の様々な姿を的確にスケッチしたものが本になっており、絵の勉強には良いものだ。妻がそんな本があればとショップを探すが、置いていなかった。

肉筆も名品があった。「寒山拾得」(2人が生き生きしている)、「朱鍾馗図」(疱瘡よけの朱で描き、迫力のある鍾馗さまだ)、最晩年の作と伝わる「富士越龍」(少し幻想的)などはさすがである。


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浅草の吾妻橋から河口の方へ下っていきますと、左岸(首都高速側)の岸辺に隅田川のさざ波にうたれるような形で、いろいろなレリーフ(?)があり、主に浮世絵の抜粋のような情緒にひたる事ができます。嘗て芭蕉庵のあった辺りまで続いている遊歩道で、目の高さが大川(隅田川)と同じほどなので、北斎の絵も再認識できます。
彼らがこんな風に見ていたのかと、納得。また、隅田川の震えるさざ波も、眼前にすると趣きが深いと思います。北斎の生まれた辺りも左岸ですから。
まあちゃん
2017/01/14 21:41

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