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「早わかり東洋史」宮崎正勝著
息子に中国の王朝は、外圧(異民族の圧迫)、死ぬことを恐れない宗教結社、農民団体の反乱、政権内部の腐敗のどれかで滅ぶと言ったものだから、確認したくなってこの本を読んだ。
上の仮説はまちがっていない。外圧が少なかった唐、外圧に一時的に勝った漢、外圧そのものの朝廷の元の時代に、東西交流が盛んになっているのも改めて認識した。
中国は、皇帝が幼少の時は外戚、大きくなると宦官という取り巻きが、私利私欲で腐敗させる。日本では外戚というと藤原氏くらいだが、ここまであこぎではない。
農民の反乱は、外圧→軍事...
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2007/10/30 21:56 |
大刀剣市
今日まで3日間、芝の美術倶楽部で全国の刀剣商が集まる即売会が例年通りに開催された。今日の午前中に出向くが、徳乗の三所物に価格とモノのバランスの良いものがあった。高いものでは鴻池家伝来の後藤物などが眼を引く。
刀では手掻の包俊(前田家伝来)、包清の短刀、ともに拵がついている。後者は何度か拝見しているが来国俊みたいなもの。前者は鑑定会に出されると迷うだろう。刃中の働きがよい短刀。また三井家伝来の三代疋定と思われる小ぶりの短刀。拵が見事。長船景光は棒映りが刃中に入り、少し染み心。昆寛の正月図の目貫、...
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2007/10/28 22:31 |
「池上彰の「世界がわかる!」国際ニュースななめ読み」池上彰著
著者の「そうだったのか!現代史」などはわかりやすいが、この本も現在の国際世界のニュースに関する背景などをわかりやすく解説している。わかりやすく書けるということは、著者の理解力が優れ、頭がいいということ。ただ、こうした場合に著者の解釈が強くでるきらいはあるので、他の著者のものも参考にする必要はあるが。
イランのアフマディネジャド大統領の見事なまでのポピュリズムを暴いている。韓国の盧武鉉大統領はどうしようもないと思っていたが、この政権下の李統一相はまさに北朝鮮応援団。次の韓国大統領に期待しましょう...
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2007/10/27 22:19 |
ムンク展
今週は週の内、3日出張で、今日、明日も終日出るから、昨日の午後、時間をとって妻と一緒に、上野の西洋美術館で開催されているムンク展を見にいく。今回のテーマがムンクの装飾性とのことで、何のことかと思ったら、ムンクは壁画のように自分の絵を並べて見てもらうことを考えていたようで、それからこのようなテーマにしたようだ。自作を並べて見てもらうことを意識したからと言っても、装飾性という言葉に結びつくかは疑問だ。カタログでも買ってみると、この狙いが書いてあるかもしれないが。
オスロ大学の壁画の習作として描かれ...
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2007/10/26 22:37 |
「都の西北125年の歴史」佐藤能丸早稲田大学教授講演
今年、早稲田は創立125周年。大隈侯が寿命125歳説を唱え、大隈講堂の高さも125尺。そんなことで周年行事がにぎわう。
ちょうど私が卒業した年度がホームカミングディに招かれ、その特別講議ということで、佐藤能丸教授が表記の演題で講演した。10月20日土曜日のことである。
講演の中で、私立大学とは志立大学と強調される。帝国大学には大学設立の理念などはないとのこと。ガウンもなく、白ネクタイだけだったそうだ。(独立行政法人になって作っているらしい)
大隈侯の逸話、校外生制度(通信教育の嚆矢)の話な...
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2007/10/25 13:29 |
「悲しみの島サハリン」角田房子著
戦前、樺太の日本領において、鉱山労働者などに従事させるために、朝鮮から強制的に引っ張ってきた。その人々が、祖国に帰ることを願って活動している状況を詳しく書いている。
日本が負け、朝鮮人は日本国籍からはずれた。日本国籍を有するものはサハリンから日本に帰還できたが、日本国籍からはずれた朝鮮人は取り残されただけとなる。
戦後の冷戦で、ソ連は北朝鮮と友好関係を深め、韓国が介在すると拒否をすることになる。またソ連領から帰国したいとは、楽園ソ連をけなすこととも思われたようだ。日本は日本で、ソ連とは友好関...
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2007/10/22 20:58 |
佐藤清三郎の絵
今日の昼、近くの画廊に出向いたら、壁の多くの絵の中に、佐藤清三郎という人の小さな絵、クレヨンでデッサンしたものに眼がとまった。
戦前に新潟で銀行に勤めながら画いた人で、33歳で亡くなったそうだ。評価する人も多いようで、立派な画集もある。この画集の中を見ると、見事なデッサン。
洲之内徹もエッセイの中にこの人のことを書いているようだ。
新潟の画家では、佐藤哲三の「蒲原平野」の絵に感動したことがありますが、この佐藤さんも立派な画家です。
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2007/10/17 21:58 |
「殉国 陸軍二等兵比嘉真一」 吉村昭著
沖縄戦において、旧制中学3年生だった主人公比嘉真一が、陸軍二等兵として徴兵され、鉄血勤王隊の一員となる。鉄の暴風雨が吹いた沖縄戦の悲劇は各書に記載されているが、筆者は忠君愛国を無垢に信じた主人公の悲惨な体験を淡々と書いていく。
塹壕から塹壕に戦いの場を移していくが、主人公は戦いらしい戦いには参加しない。圧倒的な敵の爆弾、機銃掃射の中、追い立てられていく戦いだ。その間、同級生の鉄血勤王隊は鉄の雨粒、火薬の爆風で死んでいく。主人公は昼は死者の身体の陰に隠れ、ウジ虫、シラミ、腐臭と一緒に過ごし、夜、...
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2007/10/16 23:19 |
「わたしの普段着」 吉村昭著
吉村昭のエッセイ集である。私は吉村昭の小説が好きだ。また文章も好きである。上質だと思う。このエッセイの中には氏の著作の裏話も書かれている。これを読んでみたくなる短編や、再読したくなった小説がある。
エッセイの中では、若いときに当時の死病だった結核にかかったことが彼に与えた影響を何度も取り上げている。生をあきらめたことも、青春時代に経験した人だ。
また戦争前の彼の生家があった日暮里の様子と近所の人とのふれあいなどのエッセイから、氏の若い時からの生活態度がうかがえる。
特に興味を持ったのは、氏...
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2007/10/13 22:33 |
古茂田守介のデッサン購入
古茂田守介のいいデッサンを購入した。花瓶に蓮(ハス)を生けてある不思議な絵だ。その内の一本は折れている。小品だが、重たい感じのする絵で、こういうところを存在感があると称するのだろうか。目黒区美術館で古茂田守介展を開催した時に出品されたものだ。その展覧会の副題が「没後30年ーぬくもりと存在感」である。
線は、デッサンと言えども、ひこうと思った線を力強くためらいなく描いている。この線を選ぶまで、何枚も何枚もデッサンを描いたのではなかろうか。あるいは天与の才で、ひけるものなのであろうか。
ハスの質...
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2007/10/09 21:44 |
「わが祖国 禹博士の運命の種」角田房子著
韓国農業の礎を築いた禹長春の伝記である。禹博士は閔妃(ミンヒとある。私はビンヒとこれまで読んでいた)殺害事件で、日本隊と一緒に宮殿に入った大隊長である禹範善(韓国人に暗殺され、暗殺した韓国人は韓国で顕彰)と加賀藩漢方医の娘の酒井ナカの間に生まれ、日本で育つ。
東京帝国大学農科大学実科に学び、農林省の試験場で働く。その間、アサガオの研究をやり、その後菜種の研究で「種の合成」という論文を書いて博士号を取得する。この間、日本人渡辺小春と結婚し、子供も6人授かり、円満に暮らしていた。その後、タキイに職...
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2007/10/07 11:37 |
第18回浮世絵オークション
浮世絵商が集まっての入札形式の即売会に出向く。カタログの段階から特にこれはというものがなかったが、様々なジャンルの浮世絵が出品されて、それなりに楽しい。
歌麿が充実していた。代表作の「高島おひさ」はさすがによい。紫の退色のことを色々と懇意の浮世絵商に教わるが、なかなか複雑なもので覚えられない。歌麿の描く女性は好きだ。何とも言えない色気がある。春信は幼い感じ、英泉はワルすぎる。
観た中では、肉筆浮世絵の松好という人の作品が焼けて保存は悪いがおもしろかった。関西の浮世絵師の中では名がある人らしい...
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2007/10/05 22:19 |
「となりのクレーマー」関根眞一著
お客さんの会社も、最近は理不尽なクレームに悩まされている。これは地域差があるようで、関西と千葉の山武郡の店舗が特にひどいようだ。大手スーパーの栃木県内店舗に転勤してきた店長は、関西に比べてここはクレームが少なく、別天地だと言っていたようだ。一方、クレーマーが少なく、民度の高い地域は長野県と聞いた。関西の店舗が「代わりのものをすぐにもってこい」という調子なら長野県の店舗のお客さんは「今度、そっちに行くとき持参するから交換してください」となるようだ。千葉の総武線の特急に乗ったら、山武郡から乗ってきた...
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2007/10/02 23:22 |
眼福
今日は眼福の一日。昼休みの画廊で観た古茂田守介の絵。この人の絵はいくつか観ているが、振幅があるように感じる。今回観たのはゾクッとするところのある良い絵。
夕方、刀屋さんで、無銘であるが備前の雲次の脇差。丁字映りがくっきり出る、きれいな地金。底に地景も出ている。刃は細かい丁字刃、互の目刃。「是非、どうぞ」と薦められているが、いいものだ。「歳をとられてきたら、長いものより短いものの方がいいですが、短刀となるとまた高くなる」と。この通りだが、備前ものは兼光の名刀を所持しているし。
また太字銘の信家...
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2007/10/01 21:50 |